LUUPを使ってみたんよっていう話



2024-09-18 19:01:32
都内だと結構見かけるLUUP。
批判もまあいろいろ聞く。

大阪にて、ちょうど人通りのすくない道にポートを見かけたので初めて乗ってみた。



諸所の問題に目を瞑るとクソ便利。
表通りから一本奥の道を使い、地下鉄2〜3駅の距離を移動するにはすごく便利。
とくに駅から少し離れたところから、別の、駅から少し離れたところへの移動の需要に最高にマッチすると思った。

でもまあ「諸所の問題」がデカい。

LUUPの問題


LUUPのキックボード型車両について、下記点について問題を感じた。

1) 足つきが悪い
キックボードの車両はイメージよりも大きく、プラットフォームと路面の段差が結構な大きさ。
このため、一時停止時等に足をつくのが意外と面倒に感じる。
これは完全な一時停止行動を阻害する方向に働き、安全な利用を阻害する可能性がある。

2) ウィンカー
原付であるため、右左折にはウィンカー操作が必要となるが、このウィンカーが全く目立たない。
さらに、ここが壊れている車両が多いように見受けられる。
今回試した2台の車両は2台とも壊れかけていた(エンドキャップが外れやすく、これが外れると真横からしか見えなくなる)

3) 走行上の問題
安定性は高いとはいいがたいが、車道を10~20km/hで走っている限りよほど油断していない限り転倒するほどではない。
段差に突っ込まない、片手運転しない、急ハンドルを切らない。その程度の注意で問題なく走れる。

問題は歩道走行用の6km/hで、これは法的な制限ではあるが、この速度域だと安定性が落ちる。
よほどの道路事情がない限り、歩道走行はするものではない。

また、歩道走行時はモード変更が法的に必須であるが、この部分の問題が大きい。

LUUPの現行キックボード車両には2種類あり、旧型車両はそもそもモード切替機能がない。
つまり歩道を走ることができないのだが、これが周知されているといい難い。

また、モード切替機能が付いた車両について、法的制限によりモード切替は「完全停止」状態でしかできない。
少しでも動いていると切り替えができないのだが、切り替えができたのか・なぜできないのかのフィードバックがない。
(バーエンドランプの点滅状態で判断する形になるが、切り替えに失敗した場合は失敗したアナウンスが欲しい)

4) 車両状態の悪さ
ウィンカーについてもそうだが、車両の状態があまりよろしくない。
ブレーキが固く重い。効きすぎても困るような乗り物ではあるが、フィーリングの悪さは否めない。
またハンドルのゴムが劣化しているのかベタベタする感触があった。

交通上の問題


これはLUUPの問題ではないが、普段あまり車両で通行しない繁華街近辺の道を走ってみて、交通上の問題が非常に多いことを感じた。

LUUPが車道を走る乗り物であるが速度域が遅い乗り物であることから、今回の試走では大通りの1本外側のような道を多用した。
このような道だと、歩行者・自転車・自動車いずれも問題がある行動をしていることが目立つ。

歩行者は安全確認なしの斜め横断をするケースが多い。

自転車は右側逆走が目立つ。
逆走車はなんでか知らないが絶対に道を譲らないため、こちらが停車やより道の中央側に広がって回避せざるをえない。
さらに、思っていた以上に違法モペットが多い。違法モペット+逆走などという最悪パターンも見受けられる。

自動車は路駐がとても迷惑。

あと、これは大阪固有の道路事情だが一歩通行(自転車も含む)が非常に多い。
どこに行ったら目的地に向かえるのかなかなかにわかりにくかった。

感想


LUUPの問題の多くは車両がキックボード型であることに起因しているように感じる。
LUUPでは電動アシスト自転車型の車両もレンタルしてるが、こちらは普通の電動アシスト自転車と変わらず、法的にも只の自転車であるため簡単に利用できる。
キックボード型なくして全部電動アシスト自転車型でもよいのではなかろうか…?




いいね!


- | 前へ